福岡のおでんの選び方ガイド【出汁の系統・博多風・関東風】

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※本記事は2026年8月時点の情報をもとにしています。営業時間・料金・メニュー等は変更される場合がありますので、訪問前に各店の公式サイトでご確認ください。

目次

福岡のおでんは「出汁の系統」で店が決まる

おでんは具材で選ぶものだと思われがちですが、実際に店ごとの差が出るのは出汁です。同じ大根でも、透き通った淡口に浸かっているのと、色の濃い関東風で炊かれているのとでは、まったく別の食べ物になります。

福岡でおもしろいのは、この2つに加えて「鶏だし」という第三の系統があることです。水炊きの土地らしい発想で、他県ではあまり見かけません。この記事は、その系統ごとに実在の店を振り分けています。

福岡で出会う3つの出汁

  1. 淡口(あご・昆布):焼あごや昆布から引く透明な出汁。素材の色がそのまま見えるのが特徴で、上品な入り口です。
  2. 関東風(濃口醤油):色は濃いが、見た目ほど塩辛くない店が多い。染み込んだ大根や玉子が主役になります。
  3. 鶏だし:鶏ガラを長時間かけて引いた濃厚な出汁。水炊きの文化を持つ福岡ならではの系統です。

出汁の系統別マップ

系統 店名 エリア 持ち味
関東風 安兵衛 西中洲 昭和36年創業。色の濃い出汁がまろやか
淡口 はくしか 中洲店 中洲 焼あご・干し貝柱・昆布からの透明な出汁(長崎料理の店)
淡口 おでんと日本酒 卸 大名 あご出汁の基本と辛口の地獄炊きの二本立て
淡口 中洲おでん 中洲 浅めに煮込み出汁の香りが立つ。野菜が豊富
鶏だし しみる 天神 天神 鶏ガラに博多味噌とあご出汁を重ねた濃厚な一杯
素材重視 新乃 警固 練り物は無添加の自家製。締めは土鍋ごはんの茶漬け
屋台 小金ちゃん 天神・親不孝通り 1968年創業。焼きラーメン発祥の屋台
立ち飲み ちんぷんかんぷん 大名店 大名 長時間煮込んだ出汁のおでんと手打ちの焼き鳥

※系統は各店の一般的な傾向をもとにした目安です。営業時間・定休日・料金は変わるため、各店の公式情報でご確認ください。

【関東風】色の濃い出汁が、実はやさしい

安兵衛(西中洲)

昭和36年創業の老舗。昆布と鰹節に濃口醤油を合わせた色の濃い関東風の出汁ですが、見た目に反してまろやかで角がありません。カウンター中心の一軒家で、中洲を代表するおでんの一軒として知られています。

向く人:落ち着いて飲みたい/老舗の空気を味わいたい人。人気店のため席が埋まりやすく、時間には余裕を持ってください。

【淡口】あごと昆布の、澄んだ一杯

福岡の淡口おでんは、焼あご(トビウオ)を使う店が多いのが特徴です。九州の出汁文化がそのままおでんに入っていると考えるとわかりやすくなります。

はくしか 中洲店(中洲)

長崎・浜町に本店を持つ長崎料理の店で、中洲店は昭和43年の創業。中洲で50年以上続いています。看板の淡口おでんは焼あご・干し貝柱・鰹節・昆布から引く透明な出汁です。玄界灘の季節の魚や、長崎名物のはとしも出します。

向く人:出汁そのものを味わいたい/魚も一緒に頼みたい人。

おでんと日本酒 卸(大名)

あご出汁を効かせた基本のおでんに加えて、辛口の「地獄炊きおでん」を用意している変わり種。日本酒の品揃えが厚く、全国の銘柄に加えて地酒・地焼酎も揃います。

向く人:日本酒と合わせたい/辛いおでんを試したい人。

中洲おでん(中洲)

カウンターのみの小体な店。浅めに煮込むスタイルで、長く炊いた店とは対照的に出汁の香りが立ちます。野菜の種類が多いのも持ち味です。

向く人:出汁の香りを楽しみたい/軽く一杯という日に。支払いは現金のみです。

【鶏だし】福岡ならではの第三の系統

しみる 天神(天神)

親ガラ・若ガラ・手羽元と野菜を長時間かけて抽出した鶏出汁に、博多味噌とあご出汁を重ねた濃厚な一杯。この出汁で鶏串を煮込む鶏だしおでんが看板です。糸島の直売所から届く柑橘を使ったサワーも用意されています。

向く人:こってり食べたい/水炊きの街らしい一杯を試したい人。

【素材で選ぶ】練り物と締めに個性が出る

新乃(警固)

つみれや練り物といった具材を無添加で自家製にしている店。名物は土鍋ごはんで、おこげを白おでんの出汁でお茶漬けにして締めるのが定番の流れです。

向く人:素材にこだわりたい/締めまで含めて楽しみたい人。

屋台と立ち飲みで食べるおでん

福岡では、おでんは専門店だけのものではありません。屋台と立ち飲みは、おでんの敷居をいちばん下げてくれる場所です。

小金ちゃん(天神・親不孝通り入口)

1968年創業のカウンターだけの屋台。焼きラーメン発祥の店として知られていますが、おでんと焼き鳥も看板メニューです。木曜と日曜が休みです。

向く人:福岡らしい夜を過ごしたい/締めに一皿という人。

ちんぷんかんぷん 大名店(大名)

長時間煮込んだ出汁のおでんと、手打ちで仕上げる焼き鳥を合わせて出す立ち飲みの店。隠し戸のような入口と、全席から調理の様子が見える造りが特徴です。

向く人:短時間でサッと飲みたい/一人で入りたい人。

頼む順番で、出汁の違いがわかる

  • まず大根と玉子から:この2つは出汁を最も吸うので、店の出汁の性格がいちばんはっきり出ます。
  • 次に練り物:自家製かどうかで食感がまるで違います。素材で選ぶ店ならここで差が出ます。
  • 汁をひと口飲む:具を食べる前に汁だけを味わうと、あご・昆布・鶏の違いが舌でわかります。
  • 辛子は後半に:最初から付けると出汁の輪郭が消えます。味に飽きてきたら使うくらいがちょうどいいです。

まとめ

  • 福岡のおでんは出汁の系統で選ぶと外しません。淡口・関東風・鶏だしの3つです。
  • 澄んだ出汁ならはくしかや卸、濃い出汁のまろやかさなら安兵衛、変化球なら鶏だしのしみる。
  • 屋台や立ち飲みでも食べられます。大根と玉子を先に頼めば、その店の実力はすぐわかります。

🔗 各店の公式サイト: はくしか 中洲店おでんと日本酒 卸しみる 天神

🔗 参考(公式情報): 福岡市公式シティガイド よかなびクロスロードふくおか(福岡県観光連盟)

免責事項

本記事は2026年8月時点の情報をもとにしています。営業時間・料金・メニュー・サービス内容は変更される場合がありますので、訪問前に各店の公式サイトでご確認ください。

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福岡のおでかけ情報メディア「めぐる福岡」編集者のめぐるです。デート・グルメ・カフェ・観光・季節のイベントまで、福岡で過ごす時間がもっと楽しくなる情報を『選び方』からわかりやすくお届けしています。気になるスポットは公式情報もあわせて確認しながら、実際に役立つ視点を大切に発信中。あなたの次のおでかけ選びを、そっと後押しできたらうれしいです。

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