※本記事は2026年9月6日に、掲載店を一から調べ直したものです。店名・住所・営業日は、各店の公式サイトおよび公的なメディアの記事で確認しています。それでも営業時間や取り扱いは変わるため、訪問前に必ずご自身でご確認ください。
はじめに
「福岡 グルテンフリー」で店を探すとき、いちばん困るのは「その店が、どこまでグルテンフリーなのか」が分からないことだと思います。
小麦を一切持ち込まない専門店と、小麦のメニューもある店の「グルテンフリー対応メニュー」は、まったく別物です。体質に合わせて小麦を減らしたいだけならどちらでもいいのですが、アレルギーやセリアック病で小麦を避けている場合、後者は同じ厨房・同じ器具を使っている可能性があります。
この記事では、その2つを分けて整理します。
この記事の結論
- 「グルテンフリー」には2段階あります。①小麦を持ち込まない専門店 ②小麦も扱う店の対応メニュー
- 福岡県内で「専用の製造施設で小麦を一切扱わない」と公式に明記していたのは、今回調べた範囲ではコロンブブランシュ(久留米市)の1軒だけでした
- ポンキュッポン(博多区)と和泉ぱん(東区)も小麦を使わない米粉パンの店ですが、公式に書かれているのは「商品が小麦不使用」までで、製造施設についての記載はありません。重度の方は要問い合わせです
- 3軒とも営業日が限られます。ポンキュッポンは水〜日、和泉ぱんは金・土・日だけ。思い立って行くと閉まっています
- 米粉100%のパンを買える店として森のパン工房(早良区)もありますが、小麦のパンも作っているうえ、2026年8月10日から土日のみ・曲渕は8:30〜9:30の1時間だけになりました
- レストラン・カフェの「グルテンフリーメニュー」は、醤油と揚げ油と器具の3つを確認すると失敗が減ります
1. まず知っておきたい「2段階」の違い

| ①小麦を持ち込まない専門店 | ②小麦も扱う店の対応メニュー | |
|---|---|---|
| 混入のリスク | 低い(店に小麦が無い) | 店による(同じ厨房・器具の可能性) |
| 向いている人 | アレルギー・セリアック病 | 体質や健康のために小麦を減らしたい |
| 選べる幅 | パン・焼き菓子が中心 | 食事メニューが選べる |
ここを混ぜて紹介している記事が多いので、この記事では分けて書きます。
そしてもうひとつ、「商品が小麦不使用」と「製造施設に小麦が無い」も別の話です。前者は原材料の話、後者は混入(コンタミネーション)の話で、セリアック病の方にとって意味を持つのは後者です。以下では、公式サイトにどちらまで書かれていたかを分けて記載します。
2. 小麦を使わない専門店(3軒)
コロンブブランシュ(COLOMBE BLANCHE)/久留米市
今回調べたなかで、唯一「製造施設のレベル」まで公式に明記していた店です。公式サイトに「小麦を一切持ち込まない専用の製造施設で作られています」と書かれています。グルテンフリー専門店を名乗っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒830-0032 久留米市東町25-54(ほとめき通り商店街内) |
| 営業時間 | 12:00〜18:00(店内でのご利用は17:30まで) |
| 定休日 | 祝日(公式サイト記載) |
福岡市内からは距離がありますが、混入をいちばん厳しく避けたい方にとっては、県内で最も根拠が明確な店だと思います。
ポンキュッポン(PON Q PON)博多直営店/博多区
グルテンフリー専門の米粉パン・焼き菓子の店です。小麦が食べられない方の経験から生まれた店で、実店舗のほかに通販もあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒812-0033 福岡市博多区大博町7-12 ベルコモンズ大博1階 |
| 営業日 | 水・木・金・土・日 |
| 営業時間 | 12:00〜18:00(日曜のみ11:00〜17:00) |
| 営業日に入っていない曜日 | 月曜・火曜(お盆等の臨時休業あり) |
| 電話 | 092-710-4343 |
| 取り扱い | グルテンフリー食パン、ミニパン(パンは冷凍)、マフィン、スコーン、クッキー等の焼き菓子 |
パンは冷凍での販売と公式に書かれています。買ってすぐその場で食べる、という使い方ではなく、持ち帰って解凍して食べる前提です。ここを知らずに行くと拍子抜けするので、先に書いておきます。
なお、公式サイトに書かれているのは商品の「小麦不使用・乳製品不使用」までで、製造施設に小麦を持ち込まない旨の記載は見当たりませんでした。ごく微量の混入も避けたい方は、事前に問い合わせてください。
米粉専門店 和泉ぱん/東区
福岡市東区の米粉パンの店です。現在は小麦を使わず、米粉のパンだけを焼いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 福岡市東区雁の巣2-22-29(JR雁ノ巣駅から徒歩2分ほど) |
| 営業日 | 金・土・日のみ |
| 営業時間 | 11:00〜売り切れ次第終了 |
| 電話 | 080-4931-1133 |
週3日、しかも売り切れ次第終了です。ここがいちばんの注意点で、平日に行っても開いていません。遠方から向かうなら、電話で在庫を確認してから出るのが確実だと思います。
2点、正直に書いておきます。ひとつは、この店はもともと小麦のパン屋で、同じ店舗で米粉に切り替えたという経緯があり、専用施設という記載はないこと。もうひとつは、公式サイトが現在アクセスできない状態で、上の営業情報は2023年12月のKBCの記事に基づいていることです。最新の営業日はInstagram(@izumi_pan)か電話で確認してください。
3. 米粉100%のパンは買えるが、小麦も扱う店
さわらたけのこの里 森のパン工房/早良区
福岡市早良区のベーカリーで、グルテンフリーの米粉100%パンを通常販売しています(公式サイトのお知らせ/2024年5月20日)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒811-1133 福岡市早良区大字曲渕738番地3 |
| 電話 | 092-836-8686 |
| 取り扱い | グルテンフリー米粉100%パン(通常販売) |
行く前に必ず知っておいてほしい変更があります。公式サイトのお知らせ(2026年8月10日)によると、一般営業日は毎週土・日曜日のみとなり、曲渕の森のパン工房は8:30〜9:30の1時間だけの販売になりました(椎原の森のパンは10:00〜14:00)。
公式サイトの店舗情報ページには「営業時間 7:00〜20:30/店休日 水曜日」という別の記載も残っており、サイト内で情報が食い違っています。山あいの場所なので空振りのダメージが大きい店です。電話で確認してから向かってください。
そしてこの店は国産小麦のパンも作っています。製造ラインが分かれているかどうかは、公式サイトでは確認できませんでした。
重い小麦アレルギーの方は、行く前に製造環境を確認してください。「米粉100%のパンがある」ことと「小麦の混入が無い」ことは別の話です。ここを一緒にして紹介している記事が多いので、あえて分けました。
4. グルテンフリーのメニューがある飲食店

食事をしたい場合は、こちらから探すことになります。9月の時点では、ベジタリアン・ヴィーガン対応店のガイド「Vegewel」を手がかりにしていましたが、Vegewelは2026年9月30日でサービスを終了しました。古い記事に貼られているVegewelへのリンクは、今はすべて別のサイトへ転送されます。
そこで2026年10月11日に、各店の公式サイトで営業とグルテンフリー対応を確かめ直し、公式で確認できた店だけを残しました。私がすべての店に行って確かめたわけではありません。対応の程度は店ごとに違うので、行く前に後述の3点を電話で聞いてください。
福岡市中心部
- Soy Stories YAKUIN(中央区薬院2-2-24/11:00〜22:00)— 公式に「全商品グルテンフリー」と書かれている豆乳ソフト・ワッフルの店(公式サイト)
久山町(1施設に5テナント)
- Nayuta/Sui/letter/Delight/ひとやすみ(糟屋郡久山町大字久原1822)(公式サイト)
この5軒は別々の場所にある5軒ではなく、癒しのテーマパーク「Nayuta」の館内に入っている5つのテナントです(Sui・letter・Delightが2階、ひとやすみが1階)。1か所行けば5軒まわれるので、車で動ける方にはいちばん効率がいい場所だと思います。
福岡市外
- 珈琲工房ウインドファーム+(遠賀郡水巻町)— 運営会社のページでは猪熊8-18-27・火〜日11:00〜18:00・月曜定休ですが、水巻町の公式ページでは「いこっと!水巻」(猪熊1-9-19)のテナントで10〜17時となっていて、公式どうしで場所と時間が食い違っています。行く前に電話で確認してください(運営会社のページ)
- もじこい®︎(北九州市門司区港町5-1 海峡プラザ)— 海峡プラザの公式案内では11:00〜20:00(店のInstagramは10時からと案内していて、食い違いがあります)(海峡プラザの店舗案内)
- Dharmasagara(久留米市田主丸町石垣83-3/0943-72-5533・水曜定休)(公式サイト)
9月の版から外した店
9月の版に載せていた次の店は外しました。古民家レストラン Haze(久留米市)は2025年3月で閉業しています(久留米市の観光サイトで確認)。bearbear(赤坂)・チャンダンカフェ(大濠公園)・ブーゴロ ALL VEGAN・Linus&Co.Veggy(宗像)は、閉店や移転を伝える情報があるのに、公式で今の営業を確かめられませんでした。Los Andes・Vegan Ramen YADOKARI・ケンジーズ ドーナツも、営業日や対応の内容を公式で確かめられなかったため外しています。
エリアで見ると、市内でまとまって回れる場所はありません。数をまわりたいなら久山町のNayutaということになります。
5. 店に行く前に聞く3つ
① 醤油
見落とされがちですが、一般的な醤油の多くは小麦を使って造られています。「米粉の麺です」という店でも、つゆやタレに普通の醤油を使っていれば小麦が入ります。
小麦をほとんど使わない醤油としてたまり醤油がありますが、すべてのたまり醤油が小麦不使用というわけではありません。少量の小麦を使うたまり醤油もあるので、原材料表示で確認するか、店に「調味料まで対応しているか」を聞いてください。
② 揚げ油
小麦の衣を揚げた油で、グルテンフリーのものを揚げていないか。揚げ物は、同じフライヤーを使っていれば確実に混入します。「専用の油ですか」と一言聞くだけで分かります。
③ 製麺機・トースター・まな板
米粉麺を小麦麺と同じ茹で釜で茹でていないか、パンを同じトースターで焼いていないか。器具の共用は、店側が「グルテンフリー」と考えていても起こります。
この3つを電話で聞けば、その店がどのレベルで対応しているかはだいたい分かります。嫌な顔をせず答えてくれる店は、まず信頼できます。
最後に、よく迷うところ
「完全グルテンフリー」と公式に書いていたのは1店
今回の調査で、「小麦を一切持ち込まない専用の製造施設」と公式に明記していたのは、久留米市のコロンブブランシュでした。ポンキュッポン・和泉ぱんも小麦を使わない店ですが、公式に書かれているのは商品が小麦不使用であることまでです。食事のレストランについては、上の一覧から個別に問い合わせるのが確実です。
米粉のパンでも安全とは限らない
米粉のパンでも、小麦グルテンを加えて膨らませている商品があります。「米粉パン」と「グルテンフリー」はイコールではありません。米粉100%と書かれているか、確認してください。
パンの店は平日が弱い
パンの店はどこも平日が弱いです。ポンキュッポンは月火が営業日に入っておらず、和泉ぱんは金土日のみ、森のパン工房は2026年8月から土日のみになりました。平日に確実に買えるのは通販だと考えておくのが安全です。
情報の確認日
2026年9月6日時点で各店の公式サイトとVegewelの掲載情報を確認し、2026年10月11日に各店の公式サイトで確かめ直したものです(Vegewelは9月30日に終了)。営業日・営業時間の変更は多い分野です。特に和泉ぱん(公式サイトが現在閲覧できません)と森のパン工房(公式サイト内で記載が食い違っています)は、電話での確認をおすすめします。

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